中国恐るべし

キャプチャ三菱重工が開発している、国産JET旅客機MRJは、2015年11月にテスト飛行で公開されたが、その後トラブルが続き、実用化が遅れに遅れています。そこへ、中国の同じクラスのジェット旅客機が完成してしまいました。既に外国からの受注も始まっています。

「日本は技術大国」という自惚れも伝説化してしまいました。技術大国は、むしろ中国なのです。なぜそうなったか?それは、TVドラマの「下町ロケット」が描いていることが事実だからです。大企業は、開発・革新を忘れ、肥大化した企業の保身が大事なのです。メモリーの開発・価格競争に負け、儲けにならないという理由で多くの企業が撤退する中、東芝が最後までメモリー事業を維持してきましたが、これを身売りして本家を守ることを決めました。メモリーを作らないということは、IC・LSIも作らないということで、電子機器の開発から撤退することです。既に、パソコンを作る会社も淘汰され、残ったNECも撤退する予定です。何故撤退するか?それはLSIやメモリーなどの半導体を作らずパソコンを販売することは、単に買った部品を組み立てするだけの企業だからです。スマホも、今やバッテリーのためのステンレスケースや、GPS用のアンテナ・重力センサーなどの部品で日本の技術力が残っているだけです。中心の、CPUやICなどの半導体は、中国製が幅を利かせています。人件費の安さからの、ライセンス生産はもう東南アジアしかありません。唯一、開発型のシャープも台湾に売られてしまいました。

今、革新技術が実現される市販品は、ドローンです。GPSやWiFiを使う操縦は、CPUを使う人工頭脳の自動制御によって管理されます。鳥のように飛ぶロボットです。鳥の視点で見た映像も、3Dで見られるようにもなっています。ドローンは、余りの革新技術のため、日本では様々な規制がかかり、大量販売の体制はありません。それが、日本の企業の興味を無くし、結果、すべて中国製になっています。私も何台か買いましたが、飛ばす場所が無くて、分解して中身を見るだけです。恐ろしくなったのは、中の基盤に漢字の表記のあるLSIが沢山あったことです。決して、アメリカのシリコンバレー製ではないのです。これなら、人工衛星も、JET旅客機も、新幹線も、中国製が成功するはずです。

日本も、人型ロボットなどで開発を進めているようですが、電卓・デジカメ・スマホなど、大量消費の可能性のある機器が、革新技術の元になります。これらの機器に共通するのは、様々な規制です。規制をしなければならないほど、需要があるのです。放射能の中を調べるロボットや、人手不足を解消するための介護ロボットなどはどうでしょう。そういうロボットが活躍する未来に夢はあるでしょうか?

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